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脊柱菅狭窄症は運動療法やストレッチで改善できるのか?【背骨コンディショニング体験記】

「腰部脊柱菅狭窄症」は「ようぶ せきちゅうかん きょうさくしょう」と読みます。最初、脊柱菅狭窄症という病名を聞いた時は、ものすごく恐い病気かと思いました。

 

今日は、「背骨コンディショニング」という体操教室について、体験した事を書きます。

腰椎すべり症(ようついすべりしょう)から脊柱菅狭窄症(せきちゅうかんきょうさくしょう)へ

約20年ほど前、母が腰痛で整形外科にかかった時に告げられたのは「腰椎すべり症」でした。

しばらくリハビリに通っていましたが、数ヶ月たったところで「期限が来たから」と病院から通院を打ち切られました。

 

たいして改善されないまま、整形外科に通う事を病院から断られた母は、その後整骨院や整体院などを転々とする腰痛難民になります。

 

そして、とうとう3年前、お尻から足にかけての痺れが悪化し、立ち上がれなくなるほどの痛みで大きな病院の整形外科を受診。

そこで「腰部脊柱管狭窄症」と告げられました。

 

腰部脊柱菅狭窄症というのは、簡単に言うと腰にある背骨と背骨の間が狭くなり、神経を圧迫して痛みを起こす病気です。

 

主な原因は、加齢によるものです。症状は、お尻から足にかけてのしびれです。長い間歩けない間欠跛行(かんけつはこう)という状態にもなります。

 

腰部の痛みはそれほどではなく、暫く休むと、歩けます。というように説明してる本やサイトなど多く見かけますが、私の母の場合は、違っていました。

 

安静にしていても、常にしびれがあり、針で刺されるようなチクチクとした痛みが走るとのことで、眠ることも、ただ座っていることも辛い毎日が続くようになりました。

 

整形外科でレントゲンを取りMRIも撮りましたが「骨はそんなに悪くない」と言われ、痛み止めの薬が出るというだけ。

 

リハビリで脊柱菅狭窄症によいとされる運動(ストレッチ)などを教えてもらって帰ってきましたが、痛みをこらえてストレッチをしても治る気配がなく、そのうちに歩行はおろか、立っていることもできなくなりました。

 

片方の足をかばっての生活なので、背中がみるみる曲がり、側弯症にもなってきました。

見ていられないくらいに痛みが激しく、どうすれば治るのかと本や雑誌、インターネットで調べる日々…。

 

整形外科では、「そんなに痛いなら、手術でもするか?」と言われたらしいのですが母は手術をしても数年しかもたないという情報を仕入れて来て、民間療法(整体や整骨院)を頼るようになりました。

 

整形外科への不信

脊柱菅狭窄症は、手術で治るというような事が書かれていたりしますが、手術してもしびれはとれない・車椅子生活になる…というような恐いことが書かれているものもあるので、母は、手術をせずに治す方法にこだわりました。

 

整形外科への不信感も大きかったと思います。

脊柱管狭窄症というものの説明も、詳しくはしてもらえず、「手術するか?」と聞かれるばかりで、どんな手術なのか、その予後がどんなものかなどの説明も納得いくようには受けれなかったようです。

 

背骨コンディショニングとの出会い

医療には頼らず、「脊柱菅狭窄症は運動療法で治る」というインターネットや本などからの情報を集め出しました。そしてある日、新聞の広告に載っていたという「背骨コンディショニング」という体操教室を知ることになります。

父が見つけ、母に行ってみたらどうかと提案し、体験教室に行くことになりました。

 

「背骨コンディショニング」は背骨の歪みを整えて、体の不調を改善していくという運動療法です。

 

  • ゆるめる
  • 矯正する
  • 筋力をつける

という3段階を踏む体操です。

体操教室と、パーソナルと言われる矯正があります。

母は、背骨コンディショニングのインストラクターさんに、体操指導を受け、その後矯正をしてもらい、立ち上がることもままならない状態から、立って歩けるようになりました。

驚くべき背骨コンディショニングの効果!?

背骨コンディショニングって凄いっ!と驚きと喜びで帰宅し、これで徐々に治っていくのかと期待に胸を膨らませていましたが…そうは行きませんでした。

 

背骨コンディショニングの矯正は、仙腸関節を緩め、後傾した仙骨を正しい位置に矯正するという体操をするのですが、長年かけて、後傾した仙骨を正しい位置に一度は移動させたとしても、周辺の筋肉が弱っているため、また、正しくない元の場所へと戻ってしまします。

 

だからこそ、背骨コンディショニングでは、筋力をつけるということにも力を入れているのですが、筋肉は1回や2回でつくものではありません。

 

TVで放映されるような、「神の手」なんてないのではないかと疑ってしまいます。

神の手は、本物だとしても、肝心の患者側の体の筋肉が弱ければ、せっかく神の手であるべき場所に骨をもどし歪みを矯正したとしても、筋肉でささえる力がないので、また歪んでしまうのではないでしょうか…。

 

背骨コンディショニングのパーソナルトレーニングを受ける

背骨コンディショニングの体操を信じてしばらく続けてみることにした母ですが、体操教室に通うこともままならない体の状態なので、自宅までインストラクターさんに通ってもらうことになりました。

電車賃と、1回5,000円のパーソナルです。

 

背骨コンディショニングをしばらく続けましたが、母の状態は、結局は良くならず…運動療法だけでは無理なのかもしれないと、その後、違う整体院へと通う事になりました。

車椅子生活で要支援の認定も受け、ヘルパーさんに通ってもらう生活をしていましたが、現在は、母に合う整体の先生と出会い、杖も手放せるくらいに回復できました。

(その話は、またの機会に…。)

 

背骨コンディショニングは、予防で行なうなら素晴らしい体操だと思う

あくまでも、私の個人的な意見を述べさせて頂きます。

背骨コンディショニングは、予防的な措置として行うには、素晴らしい体操だと思います!

うちの母のように、痛みが激しく歩く事も座って居ることさえも辛い…という人にはどうかなのかな…と感じます。

 

背骨コンディショニングは、もともとはスポーツクラブから生まれたもののようですので、治療としての運動療法だと捉えるのではなく、予防であったり、重症ではあっても痛みが重くない方に合っているのではないかと感じます。

 

私も、背骨コンディショニングの体操教室にしばらく通い、代表的な体操は覚えたので、自宅でも続けています。

私は頚椎症なので、頸が痛くなることが多いのです。

背骨コンディショニングの体操によって頸の痛みが軽減し、改善することを身をもって知っています。

 

自分でゆるめ、自分で矯正するという考え方も、体操方法も、素晴らしいと感じます!

自宅の近くに背骨コンディショニングの体操教室があったら通いたいですが…残念ながら近所にはまだないようです。

 

インストラクターさんがどんどん増えているようなので、私の住む地域にも教室が出来ることを願っています^^

 

背骨コンディショニングの体操は、本やDVDで見ることができます!

You Tubeでも動画で見れたりするので、興味のある方は是非!

…宣伝しちゃってますが、背骨コンディショニングの関係者ではありません。あしからず(^^)